あやなちゃんの退団発表は、私も衝撃でした。
望海さんのトップお披露目から一緒に走られた組子として、望海さんの新公の子として、可愛くてカッコよくて素敵なタカラジェンヌ。
辞められるのって、ご本人にとっては何か我々には分からない何かがある。
やり切ったとか、宝塚に満足したとか、新しくやりたい事見つけたとか。
それはその方の人生だし、私たちはあくまでも"綾凰華"というタカラジェンヌの人生を応援させて頂いているだけの話。
勝手に好きになって、勝手に応援してる。
だから、辞めるという決断をされた事をファンがとやかく言うべきじゃない。
そう、頭ではわかってる。
分かっていても、悲しさや寂しさややり切れなさやもう生きる希望がない。って気持ちになる。
いつか夢の世界を辞められて、こちらも夢から醒める時間が来ると覚悟しててもまだ、男役の姿を観たかった。格好良い姿も、笑った時に可愛さしかない笑顔も、燕尾着た時の真剣な眼差しも。何もかも、まだまだ観たりなくて、もっともっと素敵に輝く姿を応援させて欲しかった。
宝塚の世界から贔屓を見送った事のない人間には分かり得ない、エゴすぎる想い。
あやなちゃんを応援される方々の想いは、私みたいなトップの座を手に入れて、羽を背負い0番に立たれていた贔屓のファンには分かる筈がない。
どんなに贔屓を宝塚から送った同じ身でも、やり切れなさや歯痒さや悲しみは分からない。
なので、沢山お手紙を書いて下さい。
今まできっと恥ずかしくて書けなかった想いを、手紙で綴って下さい。
好きでたまらない気持ちを、書くほどに悲しさは増すし辞めないで欲しい気持ちも大きくなるけど、お手紙を書ける事に最上級の幸せも得られるんです。
観劇も自分の納得のいくまで、した方がいい。本当に納得がいくまで追いかけて欲しいです。
だって男役、綾凰華はそれが本当の本当に最後だから。
あやなちゃんのファンの皆様が最後は泣きながらも晴れやかな気持ちでお見送りが出来る事を心から願ってます。